~紙の描き味で、線の質が変わる~
鉛筆デッサンは、ただ線を引くだけではありません。紙の選び方ひとつで、描き心地もトーンの出方も、さらには表現の幅すらも変わってきます。
今回は、実際に使用したことのある紙や評価の高い定番紙を中心に、「描き味」に重点を置いてご紹介します。紙質にこだわりたい方、描く感触を大切にしたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
- ■ 北雪ケント紙(A4/特厚)
- ■ Stonehenge Drawing Pad(9×12 inch)
- ■ Strathmore 500シリーズ(セミスムーズ)
- ■ Strathmore 400シリーズ・スムース(2層)
- ■ Strathmore Smooth Bristol 100lb(11×17)
- ■ ストラスモア ブリストル 580シリーズ(Plate)
- ■ ストラスモア ベラム紙 Pro-Art(9×12)
- ■ Strathmore Medium Drawing Pad(スパイラル)
- ■ Strathmore 400 Sketch Pads(22cm×14cm)
- ■ ストラスモア リサイクルスケッチ(3.5×5)
- ■ Strathmore 400 Drawing Paper(14×17)
- ■ STR-025-509(スケッチパッド 9×12)
- 🔸 補足:おすすめ画材
- ✔まとめ
■ 北雪ケント紙(A4/特厚)
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特徴・描き味:
- 極めて滑らかで、高硬度の鉛筆でも引っかかりがなくシャープな線が引けます。
- グラデーションはやや乗りにくいものの、緻密な線画・設計図・写実的スケッチに最適。
- 消しゴムの耐性も強く、何度も修正が効くのが魅力。
■ Stonehenge Drawing Pad(9×12 inch)
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特徴・描き味:
- 柔らかすぎず硬すぎず、絶妙な中間質感。
- 鉛筆の粉を自然に保持する「紙肌の吸着力」があり、なめらかな陰影表現がしやすい。
- 特に写実画や緻密な人物デッサンで威力を発揮します。
■ Strathmore 500シリーズ(セミスムーズ)
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特徴・描き味:
- ストラスモア最高峰。繊細なトーン・細い線・立体感のある陰影すべてに高水準で応える。
- 表面の紙肌はしっかりしていて、非常に滑らかで芯がすべるような感覚。
- 本番用、仕上げ用のデッサンに。
■ Strathmore 400シリーズ・スムース(2層)
👉 ST475-14(14×17)
👉 ST475-2(28×36cm)
特徴・描き味:
- 滑らかさと適度な引っかかりのバランスが絶妙。ハッチングが美しく揃う。
- 濃淡の移行も自然で、特にグラデーション練習にもおすすめ。
- 力を入れても紙が負けず、重ね描き耐性も高い。
■ Strathmore Smooth Bristol 100lb(11×17)
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特徴・描き味:
- 紙肌は非常に緻密でフラット。線が美しく、形を正確に取る練習に最適。
- ただし、トーンの重ねにはコツが必要。初心者は練習に少し時間がかかるかも。
■ ストラスモア ブリストル 580シリーズ(Plate)
特徴・描き味:
- 極上の滑らかさ。0.3mmシャープペンのような繊細な線も美しく出ます。
- 濃い影をしっかり入れても紙が負けず、紙焼けしにくい。
- 緻密描写の最高峰クラス。
■ ストラスモア ベラム紙 Pro-Art(9×12)
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特徴・描き味:
- 表面にわずかにテクスチャーがあり、柔らかめの鉛筆で陰影がしっかり乗る。
- 人物や動物の質感描写に向く。ざらっとした表現にも強い。
■ Strathmore Medium Drawing Pad(スパイラル)
特徴・描き味:
- 中目の紙質で、「描き込む楽しさ」が感じられる。
- トーンの変化を多く使うクロッキーや風景素描にぴったり。
■ Strathmore 400 Sketch Pads(22cm×14cm)
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特徴・描き味:
- スケッチ帳として軽量&コスパ◎。
- 描き味はややザラつきがあり、ラフスケッチやアイデア出しに最適。
■ ストラスモア リサイクルスケッチ(3.5×5)
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特徴・描き味:
- 小さいながら紙の質は良く、スナップスケッチやポケットメモ代わりに使えます。
- 細い線もきちんと乗り、意外と描きやすい隠れた名品。
■ Strathmore 400 Drawing Paper(14×17)
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特徴・描き味:
- 紙質は中目で、やや柔らかめ。重ね描きや消し跡も自然。
- 人物クロッキーや自然物のデッサンにおすすめ。
■ STR-025-509(スケッチパッド 9×12)
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特徴・描き味:
- 定番スケッチパッド。紙は薄めだが、気軽にどんどん描ける自由さが魅力。
- 失敗を恐れず、描き癖を直す練習にも向く。
🔸 補足:おすすめ画材
- ✏️ ステッドラー鉛筆 アソート24本:ルモグラフの滑らかさは、描写の精度をワンランク引き上げます。
✔まとめ
紙の選び方は、あなたの「描きたい表現」を支える大事な基盤です。
ツルツルかザラザラか、厚いか薄いか、グラデーションが作りやすいかどうか……。紙の性格を知れば知るほど、鉛筆デッサンはより豊かなものになります。
✔はじめの一歩におすすめ:
- ✅ 北雪ケント(高精度な線)
- ✅ Stonehenge(濃淡表現に優れる)
- ✅ Strathmore 400(バランス型)
どの紙からでも「あなたの線」は変わり始めます。
一枚一枚、紙との相性を楽しみながら、あなた自身の画力を育てていきましょう。
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